来月ついに初節句を迎えるありんこ。節句と言えばそう、お雛様です。
ちょうど去年の今頃、友達のインスタで可愛い組み木のお雛様を見かけたものの
「まぁ初節句来年だし、お雛様何買うかまた来年考えよ〜」と先延ばしにしたことが
今振り返るとすべての始まりでした。
あっという間に時は経ち、ふと気付けば初節句まで2ヶ月に迫った今年1月。
「そうだ、お雛様買わなくちゃ!あの可愛い組み木のやつ買えるかな」
と思い出したものの時すでに遅し。
インスタで見たあの可愛い組み木のお雛様は、業界では有名な
「小黒三郎さんの組み木のお雛様」と呼ばれる逸品で毎年入手困難、
予約してから2年〜3年待ちがザラだそう。
何とか手に入らないかとネットで調べまくっていると、とある福岡の木工房「テノ森」のサイトに辿り着いた。
そこで目に入ってきたのは「小黒三郎さんデザインのお雛様講習会」というお知らせ。
えっ・・・ここに行けば自分でお雛様作れるの?!
なんと、テノ森では小黒さんが家庭で楽しむことを前提に公開しているデザインシートを使って
ワークショップを行っていたのです。
即座に私の頭の中に浮かんだ「そうだ 福岡、行こう」という考えとあの音楽。
が、すぐに「いや待てよ・・コロナ禍で東京からワークショップに行くのは流石にNGだよな・・」
と考えを改める。でも作りたい。でもダメだ。でも作りたい。でもダメだ。
両者一歩も譲らない脳内押し問答がしばらく続いた結果、「ダメもとでリモート講習会をお願いしてみよう!」
という図々しさこの上ないアイディアをひらめき、思い切ってテノ森に電話をしてみることに。
話のわからんじいさんが出たら諦めよう、と思っていたところ、電話に出たのは私と同世代くらいの男性。
お一人でテノ森を運営されているようで凄くお忙しそうな様子が伝わってきたのですが、
かくかくしかじか経緯を説明すると、なんと「面白そうですね」と即座に快諾して頂けた!!
なんて話のわかる人なんだ!やったー!!これで自宅でお雛様が作れる!!!
この時の私の胸の高鳴りを例えるとしたら、まるで初デートの前夜のようなドキドキ感でした。
その日から私と細井先生のメール交換が始まり、必要なものを色々と買い揃えていざリモート講習当日。
「コロナで講習を受ける人が減っていて糸鋸が余ってるから」と、自力でレンタルするつもりでいた糸鋸まで
大きな段ボールに入れて送ってくれました。

段ボールを開けて最初に目にしたこの可愛いイラスト。
これを見た瞬間に「あ、大丈夫だ。きっとうまくできる!」って直感的に思ったのです。
そして講習当日の朝。仕事も一日有給休暇を取り、準備万端。
Facetimeで細井先生と初めましてをして、早速糸鋸のセッティング。

昔図工室で使っていた糸鋸が我が家のテーブルの上に!笑
なかなかお目にかかれない貴重な光景です。
糸鋸をテーブルに固定してあるのは、Fクランプというもの。これも先生に事前に教えてもらい、Amazonで購入したもの。
まずはお雛様になる予定の木を丸くくり抜く作業から始めます。

何度か練習した後、いざ本番。まずは1つ目の「桜橘」になる部分からです。
こうして見るとくり抜くだけだから簡単そうに見えるでしょ?実はこれだけでなんと20分かかります。笑
20分×5枚=くり抜くだけで1時間40分か・・先は長いからサクサク進めなきゃ!と思っていた矢先にトラブル発生。
なんと糸鋸のノコ刃が動かなくなってしまいました。。
先生に電話で相談し、あれやこれやと試してみるもいっこうに直らず。
結局数時間後に糸鋸をひっくり返した裏側のネジを締め直したら直った!!
こういうトラブルはその場にいたらきっとすぐ解決なんだろうけど、
リモートだとなかなか伝わらないし直すの大変だな〜と実感。

結局この日は5枚全部をくり抜いて、桜橘の部分を切ったところで終了。
(ここの細かい部分、実は一番難しいパートだったのですが、事もあろうに一番最初に切っちゃった 笑)
2日目と3日目も、Facetimeで先生にコツを教えてもらいつつ、ひたすら切る作業の続き。
失敗したらジ・エンドなので、せっかちな私にしてはかなり慎重に切り進めました。
大きな円をくり抜いてる時には気づかなかったけど、小さいパーツを切るのは凄く大変。
持つ部分が狭くて切りにくいし、木の重さがないとノコ刃に持っていかれてガタガタになる!
糸鋸の世界ってとっても奥が深いのね〜、としみじみ。
3日目くらいになるとノコちゃんとの相性もだいぶ良くなって来て、デザイン通りに美しく切れると
「いま私、糸鋸マスターじゃね?」とほくそ笑みながら切る余裕すら出てきます。

こうしてようやく3日かけてパーツすべてを切り終わることに成功!
本来の講習だと3日間で完成するらしいので、私はだいぶ遅れを取っていることになりますが、
そもそも自宅で隙間時間に一人で作る時点で、3日間で仕上げることは不可能だったと思う。
なんせ糸鋸の設置をして作業の準備をするだけでも結構時間かかるからね。笑
でも一番大変な糸鋸作業が終わったから、あとは楽チンなはず!!
と高を括っていたら全然でした・・・笑
後半へ続く!